転職・再就職活動の流れと特に気を付けるべきポイントのまとめ

1.転職・再就職活動の流れ

一般的な転職・再就職活動の流れは次のようになります。

(1) 現状把握と活動計画の設定
(2) 自己評価、市場価値の把握、意識改革による適職選び
(3) 応募書類作成(カバーレター、履歴書、職務経歴書)
(4) 職業紹介会社、転職サイトへの登録
(5) 応募する会社選び
(6) 応募、面接
(7) 退職手続き
(8) 入社手続き
(9) 保険・年金・税金の手続き

2.転職理由を整理する

勤めている会社の都合で退職せざるを得ない場合は別として、自ら希望退職をして転職する場合は、まず「転職理由を整理する」ことが重要です。
次のような点を整理してみましょう。

・今の仕事の何が不満か、転職すれば解決するか
・人間関係の不満が理由の場合、転職先で同じ事が起こる可能性はないか
・今の仕事がつまらないからではなく、本当に他にやりたい仕事があるのか
・希望する業界・職種は何か
・希望する新しい職種で成功する資質・経験が自分にあるのか
・自分が希望する条件に優先順位をつける
・家族の同意は得られるか
・転職に必用な資金はあるか

3.現状の把握

転職・再就職を決意すれば次に自分の希望する仕事、自分のスキル・資質を冷静に分析し、自分に最適の業界、職種、企業風土などを整理する

4.自己評価

まず、自分に何ができるか、自分は何をやりたいかを整理することから始まります。
冷静に自分を見つめて分析しましょう。

(1) 知識の棚卸し

まずやらなければならないのは自分はどの分野の知識、どの分野の経験をアピールできるかを客観的に評価することです。
評価結果を基に次の点を整理します。

・どんな仕事ができるかを知る。
・異業種でも実力を発揮できるポジションを見つける。
・自分の専門分野でも不足している知識分野があれば勉強で補充する。

求人情報紹介サイトに登録すると、専門の担当者があなたの経験と希望から適職のアドバイスをしてくれます。
自分が気付かなかったスキルを教えてくれることもあります。
また、公共の就職・転職相談所で相談するのもお勧めです。

(2) 自分のやりたいことを知る

独身・妻帯者にかかわらず、安定した生活をするためには、一定の収入を得られる立場を得ることは重要です。しかし、安定した収入も必要だが自分のやりたい仕事をしたいという欲求を持っている方も多数います。そのためには、これから自分は何をしたいのかを整理することが必要です。

次のような観点から整理してみましょう。

・自分はどんな価値観で仕事をしたいのか
・自分はどんなことに充実感を得られるのか
・他人と比較して自分のすぐれている能力は何か

(3) 家族の意向を確認する

転職・再就職をすれば収入や勤務地が変わるのが通常です。
それを家族が受け入れてくれるかどうかを事前に確認しておきましょう。

次の点はかならず確認しましょう。

・転職・再就職活動をする期間の生活費は大丈夫か
・家族の負担が増える要素はないか

5.転職・再就職活動のスケジュールを立てる

自分のやりたいこと家族の理解など転職を可能とする条件が揃えば、次は具体的な転職・再就職の活動スケジュールを立てる必要があります。
いつまでに転職するかという目標がないとついだらだらと時間を浪費し、次第に転職意欲も希薄になってしまします。

以下に考慮すべき要素をいくつか例示します。

・自分のキャリアプランをどう築いていくか
・転職・再就職したい業界の求人状況はどうか
・給与条件等は、自分さらには家族が生活していくのに十分か

6.転職・再就職先の会社を研究する

転職・再就職先に求める条件が決まれば、次は転職先候補の会社を十分に研究する必要があります。

会社情報を知るための情報源の例を紹介します。

・会社四季報(企業四季報)
・企業の会社案内
・企業のホームページ
・口コミ

以下に会社の詳細を知るための重要な情報について幾つか例示します。

・取り扱い事業内容、主要商品
・企業系列、業界での地位
・最近の業績・収支状況
・従業員の平均年齢、平均給与
・平均退職年齢

7.仕事決定のための意識改革

自己のスキルを分析し自分の市場価値を知ったらいよいよ仕事探しです。
ここで重要なのは、自分のやりたい仕事を探すというスタンスではなかなか採用には結び付きません。
そのため、仕事探しに当たっては自己の意識改革が先決です。
意識改革なくして転職・再就職の成功は期待できません。

(1) 過去の栄光は捨てる

自分は今まで何十人もの部下を持つ立場にいたとか、多額の支出の決裁権限を持っていたといった過去の栄光を引きずっていては転職・再就職に成功できません。
部下がいなくても、何の権限も無くても「この仕事をやりたかったのだ」と思えれば良いという気持ちになる必要があります。

(2) 正社員にこだわらない

働いている人の4割しか正社員はいません。
6割は、派遣社員、契約社員、アルバイト・パートなどです。
正社員にこだわっていてはなかなか転職・再就職に成功しません。
正社員以外の働き方の長所を知り、自分の生き方や暮らし方に合う働き方を選ぶことが重要です。

(3) 仕事することを楽しむ

30代までは収入のため自己実現のため、がむしゃらに働いてきた人でも社会人経験者になれば”仕事をすることを楽しむ”という意識改革が大事です。

補助的な仕事でも、収入が少なくても気にしないで仕事をしていることに喜びを感じるようになれれば、簡単に転職・再就職に成功します。

(4) 若い人に自分の仕事ぶりを見てもらう

社会人経験者の仕事感と若者の仕事感は当然違います。
どちらが正しいか判定することはできません。
社会人経験者はこれまで培ってきた仕事感や自負があります。
それを若者に見てもらって参考にしてもらえれば嬉しいという気持ちを持ちましょう。

(5) 底辺の仕事を体験してみる

前の会社で恵まれたコースを歩んできた人が意識改革をするために、時間的余裕があれば、一度社会の底辺を支えている3K(きつい、きたない、きけん)と呼ばれるような仕事を3ヶ月でも半年でも体験することをお勧めします。
どんな仕事でも自分の全能力を必要とすることが分かり、仕事に貴賎の無いことが分かります。
意識改革には効果の大きい体験になるでしょう。

8.転職・再就職活動の必需品

転職・再就職活動を効率的に行うために是非そろえておきたい物があります。
以下にそのいくつかを紹介します。

(1) パソコン・プリンター
履歴書、職務経歴書、カバーレターの作成などに必要です。

(2) パソコンのメールアドレス
インターネットを利用する転職・再就職活動ではメールが連絡手段です。

(3) 携帯電話
就業中の方の転職・再就職活動では、職業紹介会社等との連絡手段は携帯電話が主流になります。
ただし、携帯電話でも周りの人に転職・再就職活動をしているということは知られたく無いはずです。
そのためには職業紹介会社等との会話は周りの人に聞こえなくする工夫をしましょう。

(4) 有給休暇
面接は通常平日の昼間に行われます。会社を休む必要があるため有給休暇を確保しておきましょう